【97点】オー・ボン・クリマ カリフォルニア ピノ・ノワール イザベル2014
8月16日(木)
厳しい暑さもようやく落ち着き、夏の終わりが見えてきました。
今年の夏はホントに暑かった…。各地の気候を見ていると日本も遂に亜熱帯域に突入か!と思えてきますね。こんなのが毎年だったらキツイよなぁ。
インディは今日までお盆休みでした。あらためて考えてみるとお盆って素敵な行事ですよね。だって世代を超えてファミリーが集えるってことだけでも貴重なのに、みんなでお寺に行って手を合わせる、頭を下げる、そんな機会てお盆くらいしかないもんね。
何事も商業主義が蔓延している現代、〇〇カウンセラーとかワケの分からない専門家が人間の心までもが商材化してしまうような世の中にあって、お盆とはいのちの繋がり、尊さを素朴に感じることができる非常にクールな日本の文化だと思う今日この頃であります。
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さて、そんな本日のワインは
オー・ボン・クリマ カリフォルニア ピノ・ノワール イザベル2014
であります。
言わずと知れたカリフォルニアの雄オー・ボン・クリマのフラッグシップ。
前回カリフォルニアのピノ・ノワールを飲まなかった反動か…セラーの中の一本を抜栓しました。
お値段¥7,000位、エノテカで購入。
エノテカ購入なのにインポーターがジャルックスです。重たくていかつい瓶です。
おつまみはテイクアウトしてきたいきなりステーキのワイルドハンバーグ&ステーキ。
ここんちのテイクアウトはお店の人が全部やってくれるわけじゃなくて、ベリーレアで焼かれた肉を自分で鉄板で良く焼いてトレーに包むスタイルなので、はっきり言ってスーパーめんどくさいです。時間と労力がめちゃかかります。
前に記事にしましたが、味のクオリティは悪くないのでもうちっと何とかならんもんか。追加料金払ってても(テイクアウトフィー¥100とか)ユーザーフレンドリーになってほしいところです。もしくはワイルドシリーズじゃないのを注文すればいいのかな。
んーまぁいいでしょう。
コルクは長い上質なものが使用されています。
印象としては非常に存在感のあるワインです。消費されるワインではなく、鑑賞に値する品質でした。しかも価格が極めて良心的です。この造り手のフラッグシップが¥7,000を下回るプライスで入手できるのは奇跡的といっても過言ではないでしょう。きっとフランス産で同じクオリティーを求めたら¥30,000は少なくとも見積もらなくてはならないでしょう。造り手、流通業者、売り手、飲み手すべての調和がとれて成立する境地がひらけるワインです。以下テイスティング記録。
【香り】ボリューム豊富。ラズベリー的な若々しく、みずみずしい、チャーミングなベリーの香り。かなり「ロウ(生)」なニュアンスで茎のようなグリーンな香りがある。樽香はあるが過度に主張してくることなくブドウの果実感と相互作用でお互いを引き立てている。
【見た目】サラサラとしているが、口にすると力強いストラクチャ。赤みが強い紫で深みがあり透明感もある。
【お味】ベリースイート。タンニンは程よくコクはあるか苦味はない。まろやかで心地よいお味がビロードのように広がる。余韻も長い。これはうまい。
ヴォーヌロマネの一流造り手、もしくは特級畑と通ずる偉大なワインであります。それでいてカリフォルニアらしい大胆さ、親しみやすさがあり、食中酒として気兼ねなく飲めますね。いきなりステーキとも相性バッチリでした。
ワイン価格の高騰が収まる気配を見せない今日にあって、このフラッグシップクオリティをこのお値段でリリースしてくれるのは、造り手の良心的としか表現できません。
飲んでしまった分、またセラーに保管するよう同じものを再入手すること間違いなし!なワインでございました。
今日も読んでくれてありがとう!!