新星茶荘@香港【73点】
9月某日
ご好評いただいております孤独の安ワイン香港ロケ!今回はその第8弾!
これまでの記事は文末にのせております。
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ハイサンプレイスを後にし、少し時間に余裕があったので、同じく銅鑼湾にある
新星茶荘
にてお茶をしてきました。
香港で「プーアル茶」といえばココ!というくらいメジャーなところです。
お店は銅鑼湾の駅を出てすぐ目の前のビルの中。エレベーターでお店まで。
スタイリッシュな店構え
景観抜群!
すばらしい日本語で対応してくれる女性スタッフがいらっしゃいました。
その方から中国茶のレクチャーを受けながら注文しました。
プーアル茶以外も中国茶がありましたがここは当然プーアル茶で。
以下はその女性スタッフの説明より、
・そもそもプーアル茶は緑茶が発酵して出来上がったお茶。発酵~熟成という過程が必要不可欠であるため美味しいお茶になるには時間を要する。若いプーアル茶はほぼ緑茶と同じ。
・そういった自然な作り方をしているのが生茶。
・それに対して、人工的な処理をしてすぐに熟成させて製品化するのが熟茶。
・熟茶も高品質であるが、愛好家は生茶を好む。
・御値段は様々、300gほどで¥2,000くらい~¥うん十万まで。ヴィンテージ品は目玉が飛び出るほど高い。
・新星茶荘では販売しているお茶、すべてを一杯分から注文することができる(プーアル茶は通常円盤状に固められている)。その場合製品価格の20分の1(たしか)。例:10000円のお茶→500円で飲めます!安いほうはミニマムチャージがあった…かな?失念!!
などなど
その後お茶の入れ方も教えてもらいましたが、これらのレクチャー聞けただけでもココにきた甲斐があったような気分でした。
なんかプーアル茶ってワインと良く似ていますね。
我々は生茶と熟茶、新しいものと古いものの違いを楽しもう!ということで奮発して製品価格で¥60,000ほどの生茶(=¥3,000)と、低価格の熟茶をオーダー。プーアル茶の飲み比べであります。お茶を頼むとクッキー的な小菓子がサービスでつきます。
本格的に入れます。最初はお店の方にお任せ。
中国茶は一煎で10杯くらい平気で飲めるそうですので、お茶が無くなる心配なしでおトク!
熟茶
熟茶のほうが人工的に限界まで発酵~熟成させているので色が黒め。生茶はナチュラルな色でございます。
香りは両方ともに心地よい発酵香がしました。
飲んでみると熟茶のほうがねっとり気味。甘味も強かった気がします。生茶の方は比較的さわやかでキリッとした喉ごし。
今回飲んだ生茶はたしか20年モノ?くらいだったかな。生茶のなかではまだ若いうちに入るそうで、これからグングン熟成していくのでしょうね。それとともに御値段もグングン笑!
こういう文化があるのも高温多湿天国の香港ならではゆえ。中国本土の熟成の進み方とは全然速度が違うのでしょう。
めったに日本では味わえない、貴重な経験をさせていただきました。個人的にはアフタヌーンティーよりこっちのほうが好きかも。
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このお店でもうひとつ度肝を抜かれたのがチャイナマネーの勢い。
ちょうど我々がお茶を飲んでいる間、大量のプーアル茶を買い込んでいるお客さんがいました。前述のようにプーアル茶は普通円盤状の形で売られているわけですが、それを40リッターのポリ袋ほどの大きさのバッグ満杯に、3、4つ。
その量だけでもびっくりなのですが、買っているプーアル茶の単価を聞いて尚ビックリ!なんと1枚数万円!!
私どもが一杯¥3,000ほどのお茶を飲んでいる間(それでもかなり高級品と思うが)、となりでは5、600万円ほどの商談があっという間に成立していたのでした。
日本語のできる店員さんに、いや~量も値段もすごいですね~と話しかけたところ、飲むのはもちろん、投資目的でプーアル茶を大量に購入する人はけっこういて、今回の数百万円くらいの購入者というのは、実はザラとのこと。
それよりもココ数年は中国本土のお金持ちが1枚数十万円のものから時には百万円を大きく越える代物まで、それらを大量に買って行くんだそうです。お支払は数百万レベルには当然収まらず、何千万円となるとか。
¥3,000のお茶を高級品と思う自分、数百万円の取り引きにたまげる自分、そういう自分を遥かに越えた世界があるのだなぁと、自分の世界観の小ささを知らされたわけでした。
チャイナマネーの勢いはスゴいね~。
まぁインディさんはそんな高貴な世界で生きるまでなく、一本¥1,000くらいのワインを飲みながらニヤニヤしているのが幸せであったりしますがね。
【73点】
(勉強になった度☆☆☆☆☆)
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今日も読んでくれてありがとう!
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