イル・プーモ・プリミティーボ2013【64点】

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4月18日(月)

今日のワインはイタリアのプリミティーボ種を使ったモノ。

プリミティーボ??なんのことはない、ジンファンデルのことらしい。

酸味が特徴的なこの品種、プリミティーボとしての歴史は1870年からしか残っていないが、一方ジンファンデルとしてはアメリカにおいては1852年に海を渡り植えられた記録が残っているそうだ。したがってより古いはずのプリミティーボとしての歴史はいまだに謎の部分が多い、とのこと。

起源不明のこの品種、なかなかロマンかつまっておりますな(^_^)

ちなみに1852年といえば、翌年に黒船で来日し大砲をぶっぱなして日本中を震撼させるペリー提督御一行がアメリカを出発し(ジンファンデルが入って、ペリーが出たんですね)、建築家のガウディが生まれた年。

1870年といえば、日本では時代は明治に入り平民にも苗字を名乗ることが許可され、仏教学者鈴木大拙や哲学者西田幾多郎が生まれた年。

わずか28年とはいえ激動の時代、世の中がグルングルン動いております。
そのなかでもジンファンデルまたの名をプリミティーボはすくすくと育っていて、約150年後インディたるモノにブログで弄られるとは夢にも思っていなかったでしょう…。

・・・

ということで飲んだ感想。

ざっくり言えばマイルドでチャーミング、華やかな印象であります。

このワインはイタリアの地図て言うとブーツの踵の部分が産地らしく、濃ゆ~い、荒~い、果実爆弾!みたいなものを想像していましたが、全然ちゃいましたわ(__)
果実らしさはたしかにあるんだけど、濃く重い感じではなく、軽やかな感じ。パトリックヴィエラとロベルトバッジョくらい予想と現実は違います。

酸味が強い品種ですが、ここはうまく抑えられております。そのかわり上記のように甘いベリーのようなお味。これは「かかと」南イタリアゆえのテロワールが出ているのかもしれませぬ。
香りはスミレ。それに加えて薬草系のニュアンス。香りのボリューム自体は控え目かな。
透明感がある赤紫のまた目もまた可愛げですな~。

ということで1000円ほどで十分イタリアのファンタジスタ感が味わえるワインでございました。ってもまぁ上には上がいるのでしょうから、ロベルトバッジョ=セリエAのファンタジスタではなく、せいぜいセリエBの降格圏チームでキラッと輝く無名の若手トップ下あたりにしときましょうかね。 

【64点】

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今日も読んでくれてありがとう!