ムートン・カデ・ルージュ2013【70点】


f:id:buddhistindy:20160304001317j:image

 
前月29日から今月2日まで東日本大震災における放射能汚染および津波の被害にあった地に赴き、現地学習させていただいた。
 
言葉にできないような極限状況を生きた、もしくは今も生きざるをえない方々と出会い多くの学びを得たし、私も語り継ぎたいと思う。
 
ただこのブログの特性(アルコールを扱っている&書いているときは酔っている)上、深く掘り下げることはあえてしないこととする。
 
…といいながらも言いたいことがいくつかある。  
 
旅程中放射線を測定する機器を携帯していたが福島の線量は明らかに高かった。
 

f:id:buddhistindy:20160304080907j:image
 
少々見にくいが出発前新潟市内の線量は0.043µSv/h であるのに対して
 
f:id:buddhistindy:20160304002339j:image
 
二本松の高速道路上の線量。約0.5µSv/h。
 
仮に1年間ここで住んでいたとすれば
 
0.5×24hour×365days=4380µSv=4.3mSv  
 
と年間1mSvと国際放射線防護委員会が一般大衆の安全基準とした数値の4倍の数値を浴びる。
 
ちなみにバスの車内は金属で囲まれており線量は車外の半分に下がるそうだ。そこでしゃがんで汚染源である地面に近づけば更にその倍の数値が出る。つまり
 
0.5µSv/h×2×2=2.0µSv/h
 
という線量が実際測定される可能性があるわけである。  
 
この数値でも一部研究者からすれば
 
別にたいしたことない
 
という数値だろう。
 
ただ臨床データなんて誰も持っていない。100万人に1名と言われていた小児甲状腺炎ガンが福島の約37万人の子どものなかで160名以上見つかっているという現実を目の前にすれば
 
どうなるか誰もわからない以上、警戒には警戒を重ねる
 
という姿勢が極めて重要なのではないか。
まかり間違えてももう安心だから帰っても大丈夫、など口を避けても言えないのではないか、と思うところである。
 

f:id:buddhistindy:20160304004112j:image
山積みにされた除染後に出た汚染土。
 


f:id:buddhistindy:20160304004240j:image
復興途中の陸前高田
 

f:id:buddhistindy:20160304004312j:image
美しかった南三陸町の朝日
 
人間と自然は偉大である。
 
 
・・・
 
ということで今日は
 
ムートン・カデ・ルージュ2013
 
を飲んだ。
 
非常に飲みやすいワインだ。
 

f:id:buddhistindy:20160304004732j:image
 
含んだ瞬間からカシスのニュアンスが広がる。
 
タンニン由来の渋味はほぼなく、後味もスッキリである。
 
料理は串カツ、ミモレットと合わせたが味の濃いモノならなんでもあうだろう。
 
余韻がほぼないがこれは個人の趣味が別れるとろである。
 
デイリーボルドーとしては非常に優秀で、常に2、3本キープしておきたいワインである。
 
【70点】
 
・・・
 
今日も読んでくれてありがとう!